クロール
息継ぎ、手を回し、同時に足をばたつかせ泳ぐ、クロール。並行で動作する一方で溺れる危険も潜む技法。力が入ると動作が固くなり、喉が開き、呼吸が乱れ、速度は出ない。
オリンピックを見ると洗礼された流線型のフォルムと一子乱れぬ動きは努力と才能の裏打ちに他ならない。
子供の練習に付き合いながら、僕の子供時代や今と重ねて、懐かしんだり、励ましたり。
泳ぎが練習の経験と勘から徐々に体得できるように、何事も鍛練が成長を促すけど、最初の一歩が出ない。溺れ死ぬ不安が勝り、震える。そして、周りの評価も気になる。自分の可能性を疑い、諦め始める。
その内、周りとの差が絶対的評価と感じ、絶望する。何を怖がるべきなんだろう。本当に怖いのは目の前の端的な評価ではない。何もできない自分が怖いはず。弱い自分になるのが怖い。それを認めざる得ない現実が怖い。
現実を否定せず納得して生きるためには、何が信念か、何が必要か戦略的に行動しないといけない。
数十年も勤めて、こんな状態なのだから、残念でしょうがない。上司の意向を汲んでいるようで、それを言い訳にして、何もしていない。僕にとって上司によく思われることが全てになっている。自分が正しいはずなのにそれを圧し殺して。納得できない人生なんて、虚しいだけ。上司はいつか居なくなるけど、心を拘りはいつまでも消えないから、タガを外して行動する。それには自分の意思と言える世界を作ることだ。誰にも縛られることない、信念と言う自分。
もがき苦しんで進んだ先に美しさが備わる。成功者も羨む相手も美しさの影に忍耐がある。今はむちゃくちゃでも進めばいい。進めばいつか自分を好きになる。
怒られたり評価が下がるのは怖いけど、高い価値を提供できる人になれないままどんどん年をとってしまうことは、特に怖くないってことですか? https://t.co/sRtUoOZmTz
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2018年6月9日