子育て時に欲しかったもの

『子育て』

子育てを始めて9年。まだまだ成人まで11年なので、これからも刺激ある生活があると思うけど、これまでも難しいと思うことがたくさんあった。
もちろん子供そのものに対しての経験不足からくる問題の火消しあったけど、一番は頼れる相手がいない孤独感、不安、体力の疲れだったと思う。

『周りの助けの限界』

僕は結婚後少しして出向となった。選択肢の無い出向。ほどなく子供が生まれ、家族3人で何も知らない土地で暮らすことになった。当時はインターネットを引いてなかったし、行政に頼るしかなかったので、常に親が子供をみるしかなかった。当たり前の事かも知れないけれど、祖父母もいない、友達も預ける相手もいない状況は辛く、特に子供と接する機会の多かった妻を今でも、あの出向の判断に否定的だ。

一方、保育所に預ける選択肢もあったけど、土地勘のない場所で仕事を始める勇気もなかったし、パートで保育料以上の収入を得る可能性も無かったので保育所の入所はあきらめた。

こんな感じの中、出向が終わり、島根に戻ったけれど平日は仕事、土日は家事と子供の世話で人生を振り返る余裕もなかった。

その上、他の事となると疲弊していた。

もしかしたら他の手段を選択しもっと楽しく子育てができたかもしれないけど、分からなかった。周りの支援なんて届かない領域が不安を助長させていた。

『子供の休み』

自分が幼稚園児や小学生の時は全く分からなかったが、幼稚園や小学校は勤め人に厳しい。夏休み、行事の振り替え休日。平日を休みにされると子供の世話人がなく、会社を休むことになる。公的機関は家庭の受け皿でないのは分かるけど、大きな負担だった。

『欲しかったもの』

何があれば楽になれたのかというと、たまの休みかな、自分のために使える時間が欲しかったと思う。また、夫婦で話し合う時間が必要だったと思う。

実家の一昔前の考え方も障害となった。古い考え方は、お構いなしに依存を求める。頼れる相手が欲しかったと思う。

『これからは』

子供も少しずつ大きくなってきたけど、夫婦の話し合いや息抜きとして、誰かを頼ることができたら、力強い。今は子供の塾を大人の息抜きの時間として利用している。もっと手軽に、問題を抱え込む必要のないサービスが今も欲しい。そのサービスがあれば、子供を育てたい家族も増えると思う。